日本生命の買収 かんぽ生命の上場も背景に

 おはようございます。株式会社プレミアバンクの酒井です。

【8月27日(木) マーケットニュース】

日本生命保険が三井生命保険の買収を検討していることが26日発表されました。日本生命が、三井住友銀行など三井生命の主要株主から株式の約8割を買い取り、子会社化を進めます。買収金額は3000億~4000億円規模になる見込みです。

国内生保では、明治生命保険と安田生命保険が合併して明治安田生命保険が誕生した2004年以来、約11年ぶりの大型再編になります。三井側とも大筋合意しており、9月までに買収を最終合意したい考えのようです。同社株を買い取り、来年3月までに買収完了を目指す模様です。

日本生命保険が三井生命保険を買収するのは国内の営業基盤を固め、人口減少や保険販売の多様化といった経営環境の変化への対応力を高めることが狙いで、日本生命保険をしのぐ規模を持つかんぽ生命保険の株式上場もまた大きなきっかけのようです。

日本生命は今後10年以内に国内外の企業の合併・買収(M&A)などに最大1兆5000億円を投じる方針を示しています。国内の生保市場は少子高齢化や若者の保険離れが進む中、大きな成長を見込めないため、第一生命や明治安田生命など大手各社は米国の生保会社を買収して収益力アップを図る戦略を打ち出しています。

日本生命が三井生命の買収に乗り出したことで、3メガ体制が定着した銀行、損保に比べると、外資系を含め40社以上残る生保には再編の余地があるとの見方があり、国内生保業界の再編が加速する可能性がありそうです。

また今回の買収が比較的進みやすかったのは、三井生命が株式会社だったためという側面もあるようです。株式を手に入れれば買収できる株式会社と異なり、大手生保の多くが採用する相互会社形態では、合併や統合を決める際に契約者への説明などの手続きが煩雑です。

第一生命が2010年に相互会社から株式会社に転換したのもM&A(合併・買収)の加速が大きな要因の一つのようです。業界再編とあわせ、株式会社への転換を検討する生保が出てくる可能性もありそうです。


◆日経平均株価 18376.83(+570.13)(9:15現在)
◆NYダウ 16285.51(+619.07)(26日終値)
◆外国為替 ドル円120.02 ユーロ円136.09
(9:10現在)



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)