人民元切り下げの背景

おはようございます。株式会社プレミアバンクの岸本です。

【8月20日(木)マーケットニュース】

中国人民銀行(中央銀行)は、先週の8月11日~3日間、人民元売買の目安となる「基準値」を4.5%と大幅に切り下げました。中国景気は想像以上に悪いのか、と不安が襲いました。無理に高めに保ってきた元相場を市場の実勢に近づけるということが建前だが、本音は元安で輸出を刺激して景気のテコ入れをしたいようです。

中国政府は人民元の切り下げに踏み切った背景として「最大の議題は経済である」と言い切りましたが、一方の見方として、国際通貨基金(IMF)が5年に1回、準備資産であるSDR(特別引き出し権)の見直しを年末に控えていて、中国政府がドル、ユーロ、ポンド、円に次ぐ構成通貨として元を採用するようIMFに働きかけていることがあります。

元を採用する際には為替レートの決定方式が問題となるが、「基準値」が現実の市場の取引に基づいていないため、中国当局と相談して、市場に基づいた代表的なレートを確定する必要があります。これを口実に切り下げを行なったと言えます。

しかし、これで問題が収束するとは思えません。切り下げが中途半端だとする専門家の意見が多く、かといって変動相場制への移行を行なうと元は大幅安になり、米国との摩擦が増してしまうので、中国政府もそこまでは考えていないようです。人民元ショックは、まだ終焉していないとみるべきです。


●日経平均株価20,142.25(10:10)
●NYダウ17,348.73 (19日終値)
●米ドル/円123.89 ユーロ/円138.003
(20日10:10)



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