円売り介入を減殺するほど大きな存在、FX利用者

皆様、こんにちは。株式会社プレミアバンクの山村です。汗ばむ気候となりましたね。熱中症に気をつけて元気にまいりましょう。

【5月19日(木) マーケットニュース】

「我々は日々、投機的な動きで過大な変動が発生していないかを非常に気にしてマーケットを見ている」。浅川雅嗣財務官は17日付日本経済新聞のインタビューでこう語り、円が急騰すれば介入することを示唆しました。

その日本当局が注視しているのは、元手の最大25倍の外貨を売買できる外国為替証拠金取引(FX)を手掛ける個人投資家の動向です。東京外国為替市場で銀行などのスポット取引の約2割は個人のFXから派生しているとみられるなど、存在感が大きいからです。「FXの年間売買額(2014年度)は日本の貿易総額の約30倍に相当したもよう」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作氏)です。

従来介入時に利益確保のための巨額の円買いを出すことがあったFX投資家。今回も似た展開になるなら円高修正効果が薄れるかもしれません。当局にとって注意すべき点になっています。

今年初めに1ドル=120円程度だった円相場は5月上旬に一時105円台に上昇。こうしたドル高修正を自国の景気にプラスだと見る米当局は日本の円売り介入をけん制しますが、日本側は反発しています。急激な円高は株安をもたらしたり、実体経済に打撃を及ぼしたりするからです。

日本人FX利用者は相場と逆方向に動く逆張りを得意とするので政府・日銀にとって良い面もあります。円上昇時に売りを増やすために円買い圧力が和らぐからです。今年4月下旬~5月上旬の円高局面でも、FXのドル買越額(円売り・ドル買いの持ち高から円買い・ドル売りのそれを引いた額)が増えました。

問題は相場が円安方向に反転した後、今度は利益を確定する反対売買(円買い・ドル売り)が集中的に出ることです。5月上旬にも、円が下落に転じるとドル買越額が減少。円反落に一定のブレーキをかけました。

政府・日銀の介入時にも同じことがいえます。当局が行動を起こす可能性が高まる円上昇時に、FX利用者は徐々に円売り・ドル買いを増やしますが、その後、実際に介入が実施されドルが反発すると、巨額の利益確定のドル売りを一斉に出します。これが円高修正の勢いを鈍らせます。

2011年10月末~11月上旬の出来事です。円の75円台突入を受け、当局は10月31日、その1日だけで約8兆円もの円売り介入を手掛けました。しかし「このうち50%強がFXの円買いで吸収された」(JPモルガン・チェース銀行の推計)。

円相場が108~109円程度で推移する現在。FXのドル買越額が大きく膨らんでいる様子はありません。ただ、今後何らかのきっかけで円が上昇し、介入の可能性を市場が意識するようになると、ドル買いが徐々に拡大しそうです。その後、仮に介入があった場合、利益を確定しようとする反対売買がどの程度活発化するのか。FXの「介入トレード」をめぐり、当局と個人投資家の心理戦が再び展開されそうです。


●日経平均株価 16,649.98 +5.29 (19日 11:00)
●NYダウ 17,526.62 −3.36(18日 終値)
●米ドル/円 110.10 ユーロ/円 123.61 (19日 11:00)


◆メルマガ会員限定!藤田観光グループ「クラブフジタ」宿泊券プレゼントキャンペーン!!
URL:http://premierbank.jp/news/2015/0902.html
◆メルマガ登録はこちらからどうぞ
URL:http://premierbank.jp/magazine/index.php


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)