フィリピン経済好調で労働者国内回帰

おはようございます。株式会社プレミアバンクの末廣です。

【2月19日(金) マーケットニュース】

海外で働くフィリピン人の同国への外貨送金額が14年ぶりの低水準に落ち込む見通しです。フィリピン中央銀行によると、ここ数年の年6%程度の成長に比べ、15年1~11月の同国への外貨送金額(銀行経由)は前年同期比3.6%増の228億ドル(約2兆6千億円)でした。

フィリピン海外雇用庁によると、14年の出稼ぎの為の出国は183万2668人で、過去最多の前年よりも約3600人減りました。フィリピンの経済成長率は新興国のなかでも比較的高く、コールセンターなど業務委託産業が拡大し100万人を超える雇用があり、ほかのサービス産業も活発です。

比政府は雇用の裾野が広い自動車産業などの製造業育成にも力を入れており労働者が国内に回帰していることが背景にあります。外貨送金は国内総生産(GDP)の7割を占める個人消費に直結し、伸び悩めば消費の勢いをそぎかねません。

エネルギーなどを輸入に頼っており貿易赤字は年100億ドル規模、受け取る外貨送金が200億ドル規模と、経常収支は黒字が続いています。自国通貨買いの需要も鈍れば、フィリピンの通貨ペソが下落しやすくなる側面もあります。

ただ、フィリピンの人口は年率2%前後のペースで増えており国内の労働市場ですべてを吸収するのは難しく、出稼ぎが大きく減るとは考えにくい状況です。日本郵船がフィリピンに商船大学を設立して乗組員を確保しているように、英語が堪能な人材の引き合いが世界各地で強い状況です。


●日経平均株価 16,005.31 -191.49 (19日 9:09)
●NYダウ 16,413.43 -40.40 (18日)
●米ドル/円 113.28円 ユーロ/円 125.79円 (19日 8:05)


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